2008年07月01日

黒い馬ドオー、ドオー

午(うま)年にちなんでの笑い話。場所は沖縄県は最北地の伊平屋島田名集落。さる11月24日に公民館落成式で千人位の人出で賑わった。田名は伊平屋でも1番大きく、名所旧跡芸能が

豊富な集落。棒、ウシデーク、入羽(舞台芸能)を3芸といい、落成に賭ける3芸の規模、熱の
入れようは50年ぶりといわれた。とりわけ89歳を筆頭に80代がずらり、顔かたちからして
古式?ヤングも含めたウシデークが有名で女性の威厳を誇る象徴である。

昭和30年の前半までは屋敷内に馬、牛豚、ヤギ等が飼われていた。1廻り先輩(大見謝武光)
の話は55年前、集落の真ん中に住むチャーミングナ3姉妹の旧家。そこに黒い馬がいて、主は
そそかっしいそうな人。いたずら好きな青年(今では70半ばを超える)5,6人が毛遊び帰りの

深夜、石垣越しに大声で「黒い馬どこの馬だろう、ドオー、ドオー」と2~3回わめきながら走り、
2人は両手でおしりをたたいて、足をばたばたさせ馬の足音をまねながら走る。2人は
「ドオー、ドオー」と叫び、最後の人が騒ぎながら指をさす。黒馬の主、飛び起き一目散。

ひょいと右を見れば馬が居るものを、音のする方、声のする方へ、パンツと裸足でいっさん走えー。ひっかかったと青年達は見え隠れしながらあの角この角と走り回る。主も負けじといっさん
走えー。とうとう集落中を走り廻り、へとへとになった主は捕獲作戦を立てるため我が家に

戻った。門をはいると左側から黒馬がヒヒーンと鳴いた(馬は主が戻ると草をもらえると鳴く)。
主は驚きと疲労と安心とだまされたことに、その場でへたりこんだ。
後ろで若者がヒヒーンヒ、ヒーンと大笑い。
        
    2002年1月17日(木)  琉球新報 朝刊 掲載

* ホシゴンベとメガネゴンベ    *画像を拡大して観てください
  

Posted by 東恩納清二 at 16:49Comments(0)TrackBack(0)黒い馬